2008年01月30日(Wed)
京都町衆の法華運動
京都文化博物館で「川端康成と東山魁夷展」をみた。
川端旧蔵の「ハッダの仏頭」が展観されていなかったのが残念。
しかし私は魁夷の絵にこころうたれた。
四階から二階へ降りて歴史展示室に入ると、宗祖の大マンダラが眼に入った。
近世町衆の法華信仰が紹介されている。
社会の下層にいた町衆がしだいに世の中を動かしていく。
その生きる力の源泉が法華信仰だった。
現代の私たちの信仰と運動はかれらをモデルとしたい。
雪の舞う路地を歩きながらそんなことを思った。
川端旧蔵の「ハッダの仏頭」が展観されていなかったのが残念。
しかし私は魁夷の絵にこころうたれた。
四階から二階へ降りて歴史展示室に入ると、宗祖の大マンダラが眼に入った。
近世町衆の法華信仰が紹介されている。
社会の下層にいた町衆がしだいに世の中を動かしていく。
その生きる力の源泉が法華信仰だった。
現代の私たちの信仰と運動はかれらをモデルとしたい。
雪の舞う路地を歩きながらそんなことを思った。
2008年01月17日(Thu)
ボソーツと歩む
今年もまたSさんの年賀状にこころがなごむ。
隅に手書きの小さな文字で「今年もボソーツと歩んで行きたいと思って居ります。」とある。
昨年は「今年も一生懸命がんばりマセン。」と記され、家内と笑った。
境内の梅ノ木には花のつぼみが寒さに耐えている。
もうすぐピンクの八重をつける。ゆっくりと人生の一瞬一瞬を味わいたい。あちらでは猫のルイがひそかに鳥を見つめている。
隅に手書きの小さな文字で「今年もボソーツと歩んで行きたいと思って居ります。」とある。
昨年は「今年も一生懸命がんばりマセン。」と記され、家内と笑った。
境内の梅ノ木には花のつぼみが寒さに耐えている。
もうすぐピンクの八重をつける。ゆっくりと人生の一瞬一瞬を味わいたい。あちらでは猫のルイがひそかに鳥を見つめている。
2008年01月09日(Wed)
いのちはひとりひとり
清々しい本堂で、薬害患者の一律救済をはじめに多くの人が幸せになりますようにと祈る。
ある日のこと、ねむの木学園の宮城まり子は出向の職員が一生懸命に描かれた園児の絵を燃やしている無残な光景を見て、あわてて炎のなかから園児の絵を拾い出したという。
今、園児の絵はすべてたいせつにねむの木美術館に収められている。
尊いいのちという抽象的なものがあるわけではない。
いのちはひとりひとりであり、そのひとりひとりが尊いのである。
だから、いのちに線引きをしてはならない。
このことをお釈迦さまは法華経に「ことごとくわが子」と述べられたのである。
日本がそのような国になりますように。
ある日のこと、ねむの木学園の宮城まり子は出向の職員が一生懸命に描かれた園児の絵を燃やしている無残な光景を見て、あわてて炎のなかから園児の絵を拾い出したという。
今、園児の絵はすべてたいせつにねむの木美術館に収められている。
尊いいのちという抽象的なものがあるわけではない。
いのちはひとりひとりであり、そのひとりひとりが尊いのである。
だから、いのちに線引きをしてはならない。
このことをお釈迦さまは法華経に「ことごとくわが子」と述べられたのである。
日本がそのような国になりますように。