2009年02月02日(Mon)
今月の聖語[平成二十一年二月]
平成二十一年二月の聖語をご紹介します。
=解説=「体と影」( 一二八〇年 弘安三年 聖寿五十九歳)
仏法と王法(世間法)は一体不可分の関係にある。その関係は、仏法が主体・中心であり、王法はその反映・影響である。それは、本末の関係である。
仏法の顛倒(てんどう)は、世間の濁乱(じょくらん)を招き起こす。体と影は不分で相即するのである。
仏法の混濁・迷妄はそのまま世間に反映して悪影響を与える。源流が濁っていれば下流が清いはずはなく、身が曲がっていては影がまっすぐなはずがない。この関係を日蓮聖人は「法定まり国清(す)めり」といわれる。ゆえに国土の平安は仏法の正しい安定によるのである。
かくて要するに宗教の邪正と国家の消長はそのままに対応し比例する。日蓮聖人の「立正安国」の主張はここに立脚する。日蓮聖人の一生の主張と課題と使命感をあふれさせた「立正安国」。「立正」の意味はことのほか深重(じんじゅう)である。
=解説=「体と影」( 一二八〇年 弘安三年 聖寿五十九歳)
仏法と王法(世間法)は一体不可分の関係にある。その関係は、仏法が主体・中心であり、王法はその反映・影響である。それは、本末の関係である。
仏法の顛倒(てんどう)は、世間の濁乱(じょくらん)を招き起こす。体と影は不分で相即するのである。
仏法の混濁・迷妄はそのまま世間に反映して悪影響を与える。源流が濁っていれば下流が清いはずはなく、身が曲がっていては影がまっすぐなはずがない。この関係を日蓮聖人は「法定まり国清(す)めり」といわれる。ゆえに国土の平安は仏法の正しい安定によるのである。
かくて要するに宗教の邪正と国家の消長はそのままに対応し比例する。日蓮聖人の「立正安国」の主張はここに立脚する。日蓮聖人の一生の主張と課題と使命感をあふれさせた「立正安国」。「立正」の意味はことのほか深重(じんじゅう)である。