2007年04月02日(Mon)
今月の聖語[平成十九年四月]
今月の聖語をご紹介します。
=解説=「積み重ね」 弘安元年(一二七八聖寿五十七歳)
雪は累年つみかさなって融けぬとよりすぐった水の精華、水晶となる。千年も過ぎれば氷は化して玻璃珠になるという。玻璃は水精、七宝の一つで水晶のことである。一所懸命の頑張り、精励、精進。混じりけをなくした精粋。これらは必ず尊い結 晶をもたらせる。「悪積れば地獄」というのも、それなりの結晶である。われらの願いは「善積れば仏となる」こと。善根功徳の累積は仏となるほかない。積悪の余殃、積善の余慶。大善の持続が大果を生む。大果とは成仏。信仰主体者は、このことにおもいをこめる。経に「積功累徳」と説く。余殃とは、悪事の報いとしてくる災い。その反対語が余慶である。