アーカイブリスト
2009年03月16日(Mon)
オスカーってなあに
二、三日前の地元の伝道企画会議の席上、映画「おくりびと」を観たかどうかが話題になった。何人かは観ていた。話が進むうちに、オスカーってどういう意味、と誰かが言った。「おくりびと」でアカデミー賞を受賞した滝田監督が右手につかんでいる像のことだ。何でオスカーって言うんだろう。テレビも新聞も解説しない。みんな知っているのだろうか。
帰宅した翌日、古本屋をのぞくと、『アカデミー賞』(川本三郎 中公文庫 2004年)があったので、買って帰り、開いた。
すると次のように、説明されていた。
アカデミー賞の像は‥いつしかオスカーという愛称で呼ばれるようになった。
その語源は、これも伝説によれば、アカデミーの事務局で働く女性職員マーガレット・へリックが1931年にはじめて小像を見たときに「私の叔父さんのオスカーにそっくりだわ」といったことによるとされている。(46頁)
じゃあ、オスカーはいったいどんな像なのだろう。
これは次のように説明されている。
MGMの美術監督セドリック・ギボンズに像のデザインが一任された。
ギボンズは会議中に思いつくまま紙の上にスケッチを始めた。
裸の男が十字軍の剣を持ってフィルムのリールの上に立っている。
リールにはアカデミーの五部会をあらわす五つの穴があいている。
厳粛で力強い印象があり、このデザインがただちに採用された。(43頁)
へえー、十字軍か、と私は本当に驚いたのであった。
さすが、オバマ大統領がリンカーンの聖書に手をおいて就任宣誓した国家だ。
どこまでもキリスト教なのだ。
すべてミッションなのだ。
「おくりびと」がアカデミー賞を受賞したことはおめでたいとしても、もうすこし意味を理解した上で喜ぶべきだろう。
アカデミー賞外国語映画賞委員会の委員長は授賞の理由を次のように語っている。
「おくりびと」は戦争を見飽きた米国人にとって「癒やし」の映画だ。(3月1日付け毎日新聞)
この感想を聞くとなんだかよけい複雑な気分だ。
よし、「おくりびと」を観て考えよう。
帰宅した翌日、古本屋をのぞくと、『アカデミー賞』(川本三郎 中公文庫 2004年)があったので、買って帰り、開いた。
すると次のように、説明されていた。
アカデミー賞の像は‥いつしかオスカーという愛称で呼ばれるようになった。
その語源は、これも伝説によれば、アカデミーの事務局で働く女性職員マーガレット・へリックが1931年にはじめて小像を見たときに「私の叔父さんのオスカーにそっくりだわ」といったことによるとされている。(46頁)
じゃあ、オスカーはいったいどんな像なのだろう。
これは次のように説明されている。
MGMの美術監督セドリック・ギボンズに像のデザインが一任された。
ギボンズは会議中に思いつくまま紙の上にスケッチを始めた。
裸の男が十字軍の剣を持ってフィルムのリールの上に立っている。
リールにはアカデミーの五部会をあらわす五つの穴があいている。
厳粛で力強い印象があり、このデザインがただちに採用された。(43頁)
へえー、十字軍か、と私は本当に驚いたのであった。
さすが、オバマ大統領がリンカーンの聖書に手をおいて就任宣誓した国家だ。
どこまでもキリスト教なのだ。
すべてミッションなのだ。
「おくりびと」がアカデミー賞を受賞したことはおめでたいとしても、もうすこし意味を理解した上で喜ぶべきだろう。
アカデミー賞外国語映画賞委員会の委員長は授賞の理由を次のように語っている。
「おくりびと」は戦争を見飽きた米国人にとって「癒やし」の映画だ。(3月1日付け毎日新聞)
この感想を聞くとなんだかよけい複雑な気分だ。
よし、「おくりびと」を観て考えよう。
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