2007年06月21日(Thu)
こころの雑草
散歩に出ると、きれいに植えつけられた稲の苗が風に揺れている。雑草はまったく生えていない。それもそのはず、田植えの前に、田はトラクターによって何度も耕され、強い日差しのために雑草は枯れていた。お題目は仏様の種である。この種を心という田に植え付けて成仏という収穫を迎える。もし心の田に貪り、怒り等の雑草が生えていたらどうだろう。まず心を清浄にしてお題目を唱えたい。
2007年06月13日(Wed)
無題
あたりはすっかり夏のよそおい。昼寝をする犬や猫を見ながら、愛読書である木村泰賢博士の『大乗仏教思想論』を開くと、仏教の根本精神は「世界を支配する道は我が心を支配するにある」【大法輪閣版61貢】とあった。法句経の最初に「ものごとは心にもとづき」【岩波文庫『真理のことば』】とあり、立正安国論の結語に「信仰の寸心を改め」とあることに得心がゆく。世の中の不正を声高にただす前に、まずは自分の心を省みたい。
2007年06月01日(Fri)
今月の聖語[平成十九年六月]
今月の聖語をご紹介します。
=解説=「道心」 建治元年(一二七五年聖寿五十四歳)
このお手紙は、女性檀越である「妙心尼」に宛てられたものである。手紙の中で、日蓮聖人は妙心尼からの供養の礼を述べるとともに、夫である入道の病気を心配され、病について説明されている。
人の死は病気によるとは限らない。病気であるから死ぬとは決まっていない。あなたのご主人の今度の病気は、仏様のお計らいであるかも知れません。経文に病気をもつ人は仏になると説かれている。病気によって道心(仏道を求める心)が起こるからである。病が求道の良き縁となるからである。
病床に伏せっている間は「日々(ひび)夜々(やや)に道心ひまなし」で闘病生活につとめなさい。病によって信仰に入(はい)り安心(あんじん)の境(きょう)に遊ぶことが出来ましょう。
災いを転じて幸(さいわい)と成し得る。病苦に呻吟(しんぎん)する信徒教導の一節である。
=解説=「道心」 建治元年(一二七五年聖寿五十四歳)
このお手紙は、女性檀越である「妙心尼」に宛てられたものである。手紙の中で、日蓮聖人は妙心尼からの供養の礼を述べるとともに、夫である入道の病気を心配され、病について説明されている。
人の死は病気によるとは限らない。病気であるから死ぬとは決まっていない。あなたのご主人の今度の病気は、仏様のお計らいであるかも知れません。経文に病気をもつ人は仏になると説かれている。病気によって道心(仏道を求める心)が起こるからである。病が求道の良き縁となるからである。
病床に伏せっている間は「日々(ひび)夜々(やや)に道心ひまなし」で闘病生活につとめなさい。病によって信仰に入(はい)り安心(あんじん)の境(きょう)に遊ぶことが出来ましょう。
災いを転じて幸(さいわい)と成し得る。病苦に呻吟(しんぎん)する信徒教導の一節である。